明治通り地下を北上してきた副都心線がその経路を明治通りから都電荒川線の地下に乗り移るようにして進路を変更する。メトロの駅名は雑司ヶ谷だが都電の停留所の名は鬼子母神前。ところが、都電の方にも昔から雑司ヶ谷墓地の最寄停留所として雑司ヶ谷という停留所があってややこしい都電の方は安直に「都電雑司ヶ谷」にされてしまった。
鬼子母神 別名:訶梨帝母
玄奘三蔵の西遊記に登場するとも云われるが日本流の習合が激しく「いや、それは」と反論する人も多い。西遊記に登場する羅刹女もしくは鉄扇公主というのがそれらしいがそのものズバリの名前ではないので突っ込みどころがのこっているというわけ。マチャアキさん主演の西遊記ではこれを和田アキ子さんが演じていた。まだせんださんとバカ騒ぎしていたころのアッコさんだ。
また、京極夏彦の「姑獲鳥の夏」には都電ごと登場して(子取り)という共通項から姑獲鳥≒鬼子母神という暗喩を仕込んで効果を発揮した。
自分の子(鬼子)に食べさせるために人間の子を攫っちゃ喰わせていたのに、仏道に帰依したら児童愛護の権化になってしまった。仏陀からは人間の肉の味に似ているという柘榴の実を与え
られたので鬼子母神の像は皆枝付きの柘榴を持っている。
ずいぶん寛容に許されたもんだと思うが、これは仏教に取り込まれる際の話の持って行き方がおかしいせいでそうなっただけで、
元々良い神だったらしい。仏教お得意の懲らしめて取り込む、というあれだ。
ちなみに、現地の鬼子母神の鬼の字には一画めのチョン(´)がない。仏道に帰依して鬼で無くなったから角が取れたということらしい。江戸風の洒落ですな。
恐れ入谷の、ではない。あれはその通り入谷にある。
実は私、15の時までここから大人の足で10分程のとこに住んでいて結構詳しい。踏切の脇に強烈な印象を残す焼鳥屋があり、今でもここの手羽焼の味の記憶はなまなましく、思いだすとよだれが出てくる。この日久しぶりに喰ったろうかと思っていたら。
この前通りかかったのはいつだったか、早稲田行電車の客としてだった。ちらっと(降りて買い喰いしたいな)と思った瞬間降車ドアがしまっていた。こういう、大して金のかからない思いつきには素直に従いましょう。そのコロッケ今が最後のチャンスかもよ。
あ~、食べたい、あの手羽食べたい。道端で立ったまま食べたい。
渋谷の雑踏から30分足らず、山手線の内側でこの寂寥感。いいちこのCFでも作ったらいい。
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