地下街の規模も人の濃さも渋谷よりはずっと低いのだがそこは東京のターミナル駅。どこぞの県庁所在地などよりずっと人通りは多い。地上へ上がればJR総武本線の緩行線と快速線が東西に走り、今まで乗っていた地下鉄半蔵門線が地下を南北に貫いている。
改札の正面の浮世絵の拡大複製品が「ここは下町だ」と主張している。
地上に上がればこの光景。渋谷とは趣の違う都会の街並みだ。キャバクラの男性スタッフが、客のキャッチと女性のリクルーティングを掛け持ちでこなしながら己の食い扶持を稼ぎ出そうと躍起になっている。カメラ持ってうろうろしてる野郎は相手にしないみたいだ。
渋谷から直行すれば、ハチ公前からこの地点まで40分位で着いてしまう。
回り道して写真を撮りながらきたので3時間位かかった。
途中の鄙びた雰囲気に晒されたあとにこの場に立つと、もっと遠い町に着いたように感じる。実際、渋谷から名古屋まで2時間程だ。
ところが、東京という大都市を掌に見立てて親指の付け根から薬指の付け根に移動したに過ぎないのだ。渋谷から見れば錦糸町のほうが繁華街としての格も規模も下だろうが渋谷にありそうなものは錦糸町にも一通りそろっている。
渋谷が、三方を台地に囲まれた位置にあり窪地を中心地に台地へ拡大して行ってるのに対して、錦糸町は広い低地を水平に広がっている。
錦糸町駅付近は1945年3月のアメリカ軍による空襲で何もかも焼かれてしまったので復興の際に区画整理が行われて街区は碁盤の眼状に整備されて意外と整っている。渋谷に残るある種の混沌感はあまりない。山の手と下町という対比できる概念の印象とは無関係に渋谷より錦糸町の方が遥かに新しい街なのだ。意外な感じもするが、焼かれてしまってるのは紛れもない事実なので本当の事だ。
渋谷が面積的なキャパで限界に達し、上と下に拡大して行くのに対して錦糸町はこれからも平面の広がりが期待できそうだ。
この先、東京の東の部分のハブ地点の一つとなる街ということか。
さて、大塚行のバスで帰るか。
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